« 2006年5月7日 - 2006年5月13日 | トップページ | 2006年5月21日 - 2006年5月27日 »

前腕及び手の骨と筋と腱と神経

 

本日の講義の要点は

1 )手を構成する骨は総数27 ( 片手) ある。

2 )手や手首の関節を6 つ紹介した( 漢字だらけだが実は簡単)

3 )手首の関節(橈骨手根関節)は楕円に動く (外転- 内転)

4 )前腕にある筋は、内側上顆外側上顆に起始を持つものが多い。

5 )それらは手首のところでとして確認できるものがある。

6 )母指は他の指と趣が異なる。特に方向が異なったことで器用な働きができる。

 

<確認事項>

手の骨: 手根骨(8) 、中手骨(5) 、指骨(14)

関節の名称と位置: 橈骨手根関節(Radiocarpal J.)、 手根間関節(Intercarpal J.) 、手根中手関節(CM: Carpometacarpal J.) 、中手指節間関節(MP: Metacarpophalangeal J.ナックルと呼ばれています) 、近位指節間関節(PIP: Proximal Interphalangeal J.) 、遠位指節間関節(DIP: Distal Interphalangeal J.)

手関節の屈曲・伸展に関与する筋:(本日紹介分)

   屈筋内側上顆に起始・・・1)円回内筋、2)橈側手根屈筋、3)長掌筋、4)浅指屈筋、5) 尺側手根屈筋

  伸筋外側上顆に起始・・・1)回外筋、2)長・短橈側手根伸筋、3)尺側手根伸筋、4)総指伸筋、5) 肘筋

●その神経支配:ひとまず、伸筋→「橈骨神経」、屈筋→ 「正中神経」というパターンで覚えてみましょう。 次に例外となるものをチェックすると、屈筋の中でも尺側・・・」という名前がついているものは「尺骨神経」支配となっていることに気づくでしょうか?(だいたいの目安にしてください)

 

ヒトの手指は「母指対向(Opposition 」ができる

 

手には27 の骨が存在するが、取り急ぎ記憶にとどめるのは総称としての「手根骨」、「中手骨」、 「指骨」の3 つでいいでしょう。この名前だけでも知っていれば、関節の名称はその組合せでできているのでカンタン。

 

手首や指を動かす筋はおもに前腕の上位( 肘に近いところ) に位置している。そして腱だけを望む位置に結合している。「回転の中心から遠いところは重くないほうが回りやすい」 という原理をうまく利用した設計になっています(2 年生になればバイオメカニクスあたりで習います・・・かも)

 

母指対向 は母指MP 関節の方向が他の指と異なり、また指も長いことで可能になります。そう、母指は他の指と異なり仲間外れです。関節の向き(構造)が違う、指を動かす筋の支配も外れ者。大体にして「総指~」と言いながらオレ(母指)のとこに来てないじゃないか!オレは指じゃないのかぁ~?おう?・・・と嘆いていたら、fingerじゃなくthumbなんて呼ばれてるよ、オレ。でも、このおかげで手の機能は格段に向上しました。仲間外れを恐れてはいけません。空気読んでる場合じゃありません。他人と違うことを誇りに思いましょう。親指の生き様、賞賛に値す。

 

手の機能のうちにぎるつまむの違いは理解しておきたい。 小指と薬指がgrip finger (にぎる)として重要であり、 示指や中指がpinch finger(つまむ)として機能します。イメージとしては小指は握力把握に大きな貢献をしないように感じますが、 実はモノを強く握るのに必要なのです。

 

個人的所感ですが、 手は非常に人間くさく 感じます。手を眺めるとその人の生活や歴史がうっすらとうかがい知れるようで、 畏ろしくもあり興味深くもあります。 また、 手指にまつわる解剖生理学的な 逸話や物語 がたくさんあり楽しめます。

 

 

例題:○×で答えよ。

1 )手根骨は8 個である

2 )橈骨手根関節( 手関節) は回内- 回外ができる

3 ) 浅指屈筋は正中神経の支配をうける

4 )長掌筋は手関節を伸展する

)総指伸筋は上腕骨外側上顆に起始をもつ

 

では次回は5/24 です。下肢(股関節から膝関節)の骨・筋・靭帯を中心にお話いたします。

 

| | トラックバック (0)

« 2006年5月7日 - 2006年5月13日 | トップページ | 2006年5月21日 - 2006年5月27日 »